Ok Phansa
オークパンサー(出安居・であんご)はタイの宗教行事の一つです。
お坊さんたちは、太陰暦の8月 十六夜の日の カオパンサー (入安居・いりあんご)からお寺に籠って修行するのだそうです。
それから三ヶ月間の雨季の間、お坊さんたちはお寺の中で修行に励み、農家さんたちは稲を育て、雨季が明けるオークパンサー(出安居・であんご)の日に修行を終えます。
なので、オークパンサーは別名 雨安吾(うあんご)とも呼ばれているんだとか。
十六夜ってなに?
十六夜は「いざよい」と読みます。
満月は十五夜なので、ほぼ満月の状態で綺麗な円を見ることができる特別な日です。


もうね
その感性がうつくしいですわ
出典 : 神仏ネット
「安吾(あんご)」という言葉自体が、サンスクリット語で「雨」とか「雨季」を意味します。
すなわち、タイの人はオークパンサーが明けると雨季おわったー!乾季ー!という気持ちになるのだとか。

全く関係ないけど
安吾と言えば
写真家 林忠彦が写した 坂口安吾の書斎の写真が有名やね
無頼派の小説家たちはパンクロッカー

偉大なる落伍者に私もなりたひ
全国各地の様々なお寺で行事が行われていたようですが、私は普通のご家庭に夕飯に呼んで頂きました。
場所はチェンマイから南へ1時間半ほどのところのランプーン県。
ランプーン県
若い娘さんたちはお肉を食べていましたが、お祖母様世代になるとこれまた宗教行事の一つであるキンジェーの期間からずっと肉食を避けていらっしゃるのだそうです。
通訳してくれた娘さん曰く、お祖母様は「今の若い人は…」的なことを言っておられました。
どこの国もいつの時代も変わらないお言葉ですね…
▲ キンジェーについては別記事でまとめております

食後には、ロウソクを家のまわりに置いて火をつけていきました。
お釈迦様やご先祖様を家に招くための道しるべになるだとか。日本で言うお盆のような感じかもしれません。

托鉢にまわるお坊さんたちが田畑を踏み荒すことに困った農民が、稲が育つ雨季の期間はお坊さんたちにお寺に籠ってもらっていた、という俗説もあります。
収穫できる時期になったら、籠っていてくれてありがとう、おかげでこんなに立派なお米ができましたと寄進をするという意味もあるんだよと言ってました。

田畑を荒らす動物を一箇所に・・

それ言ったらあかんヤツ
さいごに

個人的にはこれからタイで、しかも人様のご家庭でのオークパンサーを過ごすことはないでしょうから、とても良い経験をさせて頂きました。(タイの人と結婚したらこの限りではありませんが….)
今回は、タイの、オークパンサーの日に知人のご家庭にお邪魔した時の写真をシェアしました。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。